なぜ一人社長にLPが必要なのか

広告やSNSからの流入があるのに、問い合わせが来ない。その原因の多くは「飛び先のページ」にあります。

トップページに広告のリンクを貼っているだけでは、訪問者は何をすればいいかわかりません。会社概要、ブログ、実績ページ、サービス一覧…情報が散在していて、目的の行動(問い合わせ・申し込み)に辿り着く前に離脱してしまいます。

LP(ランディングページ)は、1つの目的に特化した縦長の1枚ページです。訪問者に「この悩みを解決できますよ」と伝え、「問い合わせ」や「申し込み」という1つのアクションに導きます。

CVR(コンバージョン率)の業界平均

業界 LP経由のCVR目安 トップページ経由のCVR目安
BtoBサービス 2.5〜5.0% 0.5〜1.0%
コンサルティング 3.0〜7.0% 0.8〜1.5%
EC(物販) 1.5〜3.0% 0.3〜0.8%
教育・スクール 2.0〜5.0% 0.5〜1.2%

LPを用意するだけで、CVRは2〜5倍に改善する可能性があります。広告費を増やす前に、まずLPを整えるのが先決です。


成果が出るLPの構成テンプレート

LPには「型」があります。初めて作る場合は、以下の構成に沿って作れば大きく外れることはありません。

7つのセクション構成

順番 セクション名 役割 文字数目安
1 ファーストビュー キャッチコピー + CTA 50〜100文字
2 悩み・課題の提示 共感を生む 100〜200文字
3 解決策の提示 サービスの概要 200〜300文字
4 特徴・強み 競合との差別化ポイント(3つ程度) 300〜500文字
5 実績・お客様の声 信頼性の担保 200〜400文字
6 料金・プラン 価格の透明性 100〜200文字
7 CTA + フォーム 行動を促す フォーム項目は最小限に

ファーストビューの作り方

ファーストビュー(ページを開いた直後に見える範囲)で離脱するかどうかが決まります。3秒以内に「自分のためのページだ」と認識してもらう必要があります。

効果的なファーストビューの要素:

  • キャッチコピー: 顧客の悩みを端的に表現し、解決を示唆する
  • サブコピー: 具体的な数字や実績で信頼性を補強する
  • CTAボタン: 「無料相談する」「まずは見積もりを取る」など、行動を促す
  • ビジュアル: サービスのイメージが伝わる写真やイラスト

悪い例:

私たちは最高のサービスを提供します

改善例:

一人社長のWeb集客を月額9,800円で丸ごと支援|3か月でお問い合わせ3倍の実績

AIを使ったLPコピーライティングのテクニックはAIでLPのコピーを書く方法も参考になります。


ノーコードで作るLP制作ツール比較

一人社長がLPを作る場合、コーディング不要のノーコードツールが最適です。デザイナーに外注すると10〜50万円かかるLPが、月額数千円のツールで自作できます。

主要ツール比較

ツール名 月額料金 特徴 向いている人
STUDIO 無料〜月額2,480円 日本製。デザインの自由度が高い デザインにこだわりたい人
ペライチ 無料〜月額3,940円 テンプレートが豊富で迷わない 最速で1ページ作りたい人
Wix 無料〜月額2,600円 機能が豊富でECにも対応 将来的にサイト全体を作りたい人
Canva(Webサイト機能) 無料〜月額1,500円 Canvaユーザーなら学習コスト0 すでにCanvaを使っている人
WordPress + Elementor 月額1,000円程度(サーバー代) カスタマイズ性が最も高い すでにWordPressサイトがある人

選び方のポイント

  • 初めてLPを作るなら「ペライチ」: テンプレートを選んで文章と画像を入れ替えるだけ。30分で公開可能です
  • デザインにこだわるなら「STUDIO」: 日本語フォントが充実しており、直感的な操作でプロ級のデザインが可能です
  • すでにWebサイトがあるなら「WordPress + Elementor」: 既存サイトにLP用の固定ページを追加できます

CVRを上げるコピーライティング5つの原則

デザインよりも重要なのが「言葉」です。LPのCVRを左右する最大の要因はコピーライティングです。

原則1:ターゲットを明確にする

「誰でも歓迎」と書くと、誰にも刺さりません。

  • NG: 「中小企業のWebマーケティングを支援します」
  • OK: 「従業員0〜3名の一人社長専門。あなたの代わりにWeb集客を仕組み化します」

原則2:ベネフィットを先に書く

機能ではなく、顧客が得られる結果を書きます。

  • NG: 「月次レポート機能付き」
  • OK: 「毎月のレポートで『何に広告費を使って、何件問い合わせが来たか』が一目でわかります」

原則3:具体的な数字を使う

  • NG: 「多くのお客様にご利用いただいています」
  • OK: 「導入企業287社。平均CVR改善率187%」

原則4:不安を解消する

問い合わせのハードルを下げる要素を配置します。

  • 「無料相談OK」「契約の縛りなし」「初期費用0円」
  • よくある質問(FAQ)セクション
  • お客様の声(できれば実名・顔写真付き)

原則5:CTAは具体的かつ低ハードル

  • NG: 「お問い合わせ」
  • OK: 「まずは無料で30分相談する」

CTAボタンの色は、ページ全体のデザインと対比する色(コントラストカラー)を使うとクリック率が上がります。


A/Bテストで継続的に改善する

LPは公開して終わりではありません。A/Bテストで継続的にCVRを改善していきます。

テストすべき要素(優先順位順)

  1. CTAボタンの文言: 「無料相談」vs「まずは話を聞いてみる」
  2. ファーストビューのキャッチコピー: 問題提起型 vs 解決提示型
  3. CTAボタンの色: 緑 vs オレンジ
  4. フォームの項目数: 5項目 vs 3項目
  5. お客様の声の有無: あり vs なし

無料で使えるA/Bテストツール

  • Google オプティマイズ後継(GA4のA/Bテスト機能): GA4と連携してテストが可能
  • ペライチ: ビジネスプラン以上でA/Bテスト機能が使える
  • VWO: 無料プランあり。ビジュアルエディタでテスト設定が可能

テストの注意点

  • 一度に変更する要素は1つだけ(複数同時に変えると、どの変更が効果を生んだか不明になる)
  • 各パターンに最低100アクセスが集まるまではテストを継続する
  • 統計的に有意な差が出るまで最低2週間は回す

よくある失敗と改善ポイント

失敗1:情報を詰め込みすぎる

LPの目的は「1つのアクションに導く」ことです。サービス一覧、会社の歴史、スタッフ紹介など、不要な情報は削りましょう。迷ったら「この情報がないと問い合わせしない人がいるか?」で判断します。

失敗2:スマホ対応が不十分

LPへのアクセスの60〜70%はスマートフォンからです。スマホでの表示確認は必ず行いましょう。特にCTAボタンが画面内に常に見えるよう、追従ボタン(フローティングCTA)の導入を検討してください。

失敗3:フォームの項目が多すぎる

名前・メールアドレス・電話番号・会社名・役職・住所…項目が増えるほどCVRは下がります。最初は「名前」「メールアドレス」「相談内容(任意)」の3項目で十分です。

LP全般の基礎知識はLP(ランディングページ)の基本に、自社サイトの全体設計はポートフォリオサイトの作り方にまとめています。


まとめ:今日からできるLP改善アクション

  1. まだLPがない場合は、ペライチで30分で最初の1ページを作る
  2. 構成テンプレート(7セクション)に沿って情報を整理する
  3. コピーライティング5原則を適用してテキストを書き直す
  4. スマホで表示を確認し、CTAボタンの視認性を改善する
  5. 2週間後にGA4のデータを見て、A/Bテストを1つ開始する

LPは「正解を一発で出す」ものではなく、「テストと改善を繰り返して育てる」ものです。完璧を目指して公開を遅らせるよりも、60点のLPをまず公開して、データを見ながら改善するほうが圧倒的に早く成果が出ます。


無料DX診断で、あなたのLPの改善ポイントを診断してみませんか?

関連記事: